玄関を入ると学校というよりホテルのエントランスみたいで小学生43人、中学生14人の下駄箱はおしゃれに配置されている。ここは小学校と中学校が合わさっていた。
そこから階段を上がって案内が進む。廊下ももちろん木が敷き詰められている。地域に大量に生えている杉の間伐材でこの学校は出来ている。 そんな素敵な学校だけど実は5つほどの小・中学校が無くなり3年前に新しく建てたのだ。案内してくれている先生の出身小学校はもう無くなっている。 話をしてくれながら案内が進む。なぜか廊下の隅に椅子が円に並べられていてる。そこではつい先ほど、数人の男子生徒とちゃんと掃除してますか?おいっ!という話し合いをするのに使ったらしい。
はじめはこの角の広いスペースで何か出来ないかと思い先生が椅子を並べてみただけらしいが、結局学校の椅子とは生徒を呼び集め指導するだけに使われるのだ。
教室はというと頻繁に起こる学年の統廃合で人数が変わる事に対応する為に大きな壁が稼働して面積を変える事が出来るようになっている。 小学生棟と中学生棟の間には天空の階段と呼ぶ広い大きな階段があり、京都駅にもこんなのがある事を思い出した。
ぐるっと一周して色んな教室や柔道部の練習も見て30分ほどの案内をして貰った。 最後にガイド先生と教頭先生と写真を撮って貰ったら、僕は何してんだろって感じたけど頭がワクワクした。 自分の事が理解出来なくなる行為をする事が観光を越えて旅をするという事なのだろう。