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Shin Ikeda

アトピー人生脱出話④〜一時脱出からの再突入


小学校の間、なぜ何年も耳鼻科に通っていたのか?毎週一回は行かなければ鼻つまりがひどくなった。

覚えてる医者や親のフレーズからその時の僕の様子を判断するしかない。自分の体調は以外と忘れていて、耳に繰り返し聞こえたセリフは唯一僕の記憶に残っている。

「アトピーが皮膚炎から鼻と耳に移行した」

「このままどんどん耳が聴こえなくなる可能性もある」

は良く覚えている。 そして、何年も通う事に親も納得させられたのが

「アトピー性の病気は中々治らない」

というこの辺りのキーワード。

これらが僕と母を何年も耳鼻科に通わす事になった言葉と思っている。勿論症状があったのは確か。鼻づまりは酷かった。中耳炎で耳が痛くなる事もあった。でもそれが一体なんの原因かもわからないまま治療は続くのだ。アトピーというごもっともな理由にして。

耳鼻科では毎回鼻の両穴に空気銃みたいな物を挿し霧状のものを5分か10分くらい吹き込んでいた。すると驚くほど鼻づまりがとれた。それを耳鼻科に通う何年も続けた。

今思うと、あれはステロイドのミストでは無いかと思う。耳鼻科治療についてどこかで読んだ事がある。確かではない。でもかなり怪しい。

こうして小学校の間はしっかり定期的に通った時もあるし、高学年になればなるほどたまーに通う位になった。中学生の時はもうあまり覚えていない。高校生の時は完全に行かなくなった。

部活もして、バイトもして忙しい高校生時代には散々通った耳鼻科も行っていないのに、何も不具合が出なかった。勝手にアトピーは消滅していた。単純に言えば行くのやめたら治ったといえる。

で、そーいう病気とはおさらばしたと思っていた。

ところがである。

高校3年の最後、卒業まで学校にほぼ通わなくて良い時期に僕はスノーボードをするためにスキー場のペンションに2ヶ月間住み込みのバイトを始める。

ここからが成人型アトピー性皮膚炎と診断される話の始まり。

続く。

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