2年前の続き。ずっと忘れていた書きたかった思い出を覚えているだけ書こう。
祖谷集落の山頂に住む老人夫婦から聞くと、ここの集落を海外に向けて発信しているそうで山頂に持ち家があるこの老人夫婦も離れの家を役場に預け、役場が綺麗に改装しゲストハウスとして生まれ変わらせたようである。
そのもと我が家でもあるゲストハウスの管理人を今はしていて、そこにたくさんの海外からの旅人が集まるようになっている。あの途中のバックパッカーのカップルはここでは珍しくないのだった。そして、こんな歳になっても仕事をくれた役場には感謝をしているのだと。
あとの仕事といえば、他にはジャガイモを育てているという。この東祖谷集落は急斜面をそのまま利用することで水はけがとても良くジャガイモが美味くなるのだそう。
その自慢のジャガイモを食わせてやる。ということになり、
東祖谷集落の頂上に住み、風景抜群一等地のゲストハウス管理人のご自宅へお邪魔することになった。
こういう時は遠慮せずおおいに流れに乗ることで退屈な四国徳島観光は旅へと濃く変わる。
旅雑誌が支配してくる僕の動きや、読めてしまう行動からの結果も、いま、この家に入ったことでやっと白紙となった。
頭の中は途端にじゃらんの観光マップから自分で感じ、疑問を持ち、目の前の老人夫婦と会話をする事に切り替わった。
僕はこたつに座り自宅に招いてくれたこの方の喋り相手となる。家の奥から主人の奥様がじゃがいもを出してきたと思ったら次々に食べ物が出てきた。それが今日の晩御飯になった。
いったい、こんな平日に君は何をしているのかね?と仕事や人生の話になった。真面目に我慢して働く事が何より大事だったと主人はいう。僕はそれは勿論だが、今の社会はどんどん変わってしまってます。そうでなくとも生きていく人が沢山いるんですよね。と、とても世代間のギャップがある会話に主人は、やはり最近の若い奴は腑抜けだと言わんばかりの雰囲気になっていた。
でもそれが現実だから僕は気にせずにご飯を平らげた。
ここまではかなり記憶にあるので書けたのだがこの後はサクッと帰ったのだろう。特に何も思い出せなかった。
以上が徳島、東祖谷での「旅化」した旅行である。
旅行は本当に疲れる。先の展開を想像してしまい、そしてその通りにしてしまっていたりしてどうも退屈になるのです。
そしてよくよく調べると、ここ東祖谷にゲストハウス化した古民家が数件あるのは古民家再生の元祖、現界集落再生コンサルタントなどと呼ばれるアメリカからの旅人??アレックス・カー氏が手掛けたからでした。
田舎の役場がここまで出来るのか。と疑問だったが、やはり外からの目があったのだ。こちらがアレックス氏の記事。おもろい。http://www.huffingtonpost.jp/2015/07/11/alex-kerr-chiiori-japan_n_7777752.html